寄り添う、その一歩先へ / CIVILIAN
昨日のCIVILIANの改名1周年ライブ。
Lyu:LyuからCIVILIANになったことを体感させられたライブだった。
セトリの組立ても、Lyu:Lyu時代のものは中盤のアコースティックとアンコールのみ。
たった1年で、CIVILIANとしての楽曲だけでライブができるバンドになっていた。
そして「生者ノ行進」は大きなターニングポイントだったのかもしれない。
客席に呼び掛けて一緒に歌う、というスタイルはLyu:Lyuには似合わなかった。
あの演者と客席の一体感はCIVILIANだからこそ生み出せたもの。
鬱ロックと言われることもある彼らがメジャーデビューし、
これまでとは違う新たな一面を開花させていく姿に、
ファンはそれだけで力をもらえる。
以前、彼らのことを「生きづらさに寄り添う音楽」として記事を書いた。
今、彼らは「寄り添う」の先を行こうとしている。
「頼りない足でも僕等は歩けるさ ほら一緒に歌おうぜ」(生者ノ行進)
一緒に、進もうと言ってくれる。
自分も同じように傷ついているよと寄り添うだけではなく、
それでも一緒に行こうぜと背中を押してくれる。
これまでの歌詞に多かった 救う/救われる という二元的な関係性。
でも本当は、あなたが私を救うのと同じくらい、あなたも私に救われているのだ。
だからほら、一緒に行こうぜ、っていうことかなーと思ったりする。
CIVILIANになってからの楽曲は前向きすぎる、と言っている古参ファンが多くて、
その気持ちは分からないでもなくて、でも言いたい。
彼らは何もポジティブ一辺倒になったわけじゃないんだよ。
Lyu:Lyuのときの、あの痛みを分かり合える感じをそのままに、
それでも手を取って一緒に行こうぜ、って言ってくれてるだけなんだよ。
痛みを分かち合った、その向こう側に。
「生者ノ行進」と、8月リリースの「顔」。
「顔」のMVはとにかく篠原ともえが良いっす!
そして、まだまだ売れてるとは言い難いバンドなので、
気になった方は、ぜひぜひCD購入で応援してください!