子宮全摘した話
前回、子宮全摘することを決めた話を書いてから半年経ち、やっと手術が終わった。
半年間何をしていたかというと、レルミナという薬剤を飲んでいた。
ホルモンを減らすことで、手術に向けて筋腫をなるべく小さくするためだ。
この薬は副作用が出やすいという体験談をネットでたくさん見ていたので、
飲み始めるまでは少々びびっていたのだが、
現れたのは寝付きの悪化による不眠のみだったので、睡眠導入剤で何とかなった。
副次的な作用として月経が止まるので非常に快適だった。
4年前の手術とほぼ同じ内容だったので、違ったところだけピックアップする。
手術の環境面で違ったのは
①ロボットを使用した手術だったこと
②筋腫核摘出ではなく子宮全摘だったこと
で、それらが影響しているのか、4年という時間経過での技術進歩か分からないが、
前回より回復が早い実感がある。
前回と違ったところでいうと、こんなところだろうか。
【手術前】
・全摘でいいのか何回も確認を取られた
不可逆な選択なので、医療裁判になるリスクもあると思うから、
仕方ないのだろうと理解してるけど、ほんとうに繰り返し確認された。
・OS-1を飲むように言われなかった
・除毛は自分でやるように言われてお風呂でやった
・着圧ストッキングは手術前には履かなかった(術後に履かせてくれていた)
・T字帯はNG(病院からの資料に「フィットパンツor T字帯」と書いてたのに…)
ずれやすいからNGというので、急遽病院内のコンビニでこれを買った。
https://www.hakujuji.co.jp/salva/products/diapers/dp02_01.html
【手術後】
・点滴が手の甲じゃなくて、腕だった
(手の甲はどうしても曲げてしまう部分で気を遣うので、腕で有難かった)
・酸素吸入は鼻の管だけで、意識戻ってすぐに取ってくれた
・着圧ストッキングによる足の痺れがない!!
前回一、二を争うしんどさだったので、めちゃくちゃ助かった。
・痛みが前回より少ない!!
手術当日の時点で、ある程度は寝返りっぽいことができたり、
膝を立てて体勢を動かしたりということができた。
起き上がることはできず、同じ姿勢で固まらざるを得ないとはいえ、
たったそれだけの可動域でもあるとないとで大きく違う。
・術後2日で腰を曲げずに歩ける!!(まじか、と思った)
・腹の中に重りをぶら下げられているような引っ張られ感が少ない!!
(とはいえ、そこそこ長時間動くと強まってくる)
・傷のテープの貼替えは自分でやる!?
前回は勝手に剥がれるまで放置、剥がれたらそのままだったと思うのだが、
今回は自分でテープの張替えをしなくてはならない。
材質も、フィルムっぽいやつから布感のあるものに変わっている。
お風呂に入って本当に沁みないのか不安すぎる。
今回も麻酔で意識失う直前まで、主治医の先生が「大丈夫」と声を掛けて
力強く手を握ってくれたのが、ほんとうにありがたかった。
ベストを尽くすという思いがそこから流れてくるようだった。
「気持ちが伝わる」というのはああいうことなんだなと思う。
正直、術後の経過が前回よりイージーだったので、
これで今後の月経から解放されると思うとラッキーだったな…とさえ思う。
ただ、腸閉塞になる可能性もあるような手術ではあって、
食生活とか運動とかは従来より気を付けた方がよさそうなので、
なにもかもがパーフェクトとは行かないけれど。
(前回の手術の癒着も強かったと聞いたので、腹関係の手術はもうしたくない…)