子宮筋腫・卵巣嚢腫 手術記 (手術前日~当日)
前回の続きです。
紹介された大病院が、婦人科の腹腔鏡手術が得意な先生のいらっしゃる病院で、
幸い、サイズ的にもぎりぎり開腹しなくても摘出できると言っていただいたので、
開腹ではなく、腹腔鏡手術をお願いした。
入院予定は手術前日も含めて6日間。実際、その予定通りに退院。
入院前の準備については、また別途で書く予定です。
まずは記憶が薄れないうちに、入院中の記録を。
(ほんとは入院中に書く予定にしてたけど、それどころじゃなかった)
≪入院1日目・手術前日≫
昼ご飯を食べた後、午後から入院。
まずは、身長・体重・体温・血圧の測定。
その後、翌日以降に履く着圧ストッキングを渡され、説明を受けた。
術中・術後の血栓を防ぐために必要らしい。
また、手術前後は水分も取れないので、
熱中症対策で有名なOS-1を1リットル、翌日9:00までに摂るように指示があり、
病院内のコンビニに買いに行った。
(味がどうしても無理なら言ってと看護師さんに言われたけど、私は嫌いじゃない。
ポカリから甘味を減らした感じ?)
若干、陰部の除毛あり。前から見える部分のみ。
他の方の体験談を見てると、自分でやるように言われる病院もあるみたいだけど、
看護師さんが小さなバリカンみたいなのでやってくれた。
16時ごろに浣腸(物心ついてから初)。
浣腸をすると、ずっとお腹がゴロゴロするイメージだったのだけど、
まったくそんなことはなく、出してしまえば元通りでほっとした。
夕食はふつうの病院食。21時以降絶食のため、術前最後の食事。
ネットに「この病院はおいしい」とクチコミがあり、その期待を裏切らない味。
この味の定食屋が近くにあれば通うレベル。
その後、シャワーを浴びて就寝。
ベッドの硬さと緊張のため、ぐっすりは眠れず。
≪入院2日目・手術当日≫
午後からの手術予定だったので、午前中はkindleで漫画を読みつつごろごろ。
内診とエコー検査があったぐらい。
朝起きてすぐに、また浣腸。前日ので慣れた。
飲み物が許されるのが朝9:00までで、ぎりぎりの時間までかけてOS-1を飲んだ。
私の前にも手術があり、その進捗次第で、開始時間が前後すると言われていて、
予定開始時間より早まる可能性もあるからと、
1時間前から手術着に着替えて、着圧ストッキングを履いてスタンバイ。
形から入るタイプなので、この時点で緊張が高まる。
結局、予定通りの時間からの開始。
手術室に入ると、たくさんの人がいて、矢継ぎ早に指示が出て、
寝転ぶ場所を上下したり、服を脱いだり、点滴を打つ腕を出したり、
いろんなことを次々にしないといけなくて、
緊張のせいもあり、頭がキャパオーバーな感じになった。
注射は刺さる瞬間を見ていないと怖いタイプなので、
点滴を刺そうとしているところを身体をねじって凝視していると、
主治医で執刀医の先生から「緊張してる?」と尋ねられた。
それはもう、めちゃくちゃしてます。
点滴の針もそんなに痛くなく入れてくれて、ほっとしたのだけど、
いざそこから全身麻酔が始まると思うと、緊張再び。
執刀医の先生がとてもやさしい方で、
「大丈夫だよ、心配ないからね」と言って手を握ってくれたのが、
惚れてまうやろー!という感じ。吊り橋効果か。
麻酔が入るとき、ちょっとぴりっとしますよーと言われ、
ぴりっとしたな、と思った数秒後からの記憶はなし。
次に記憶があるのは、もう手術後。
とにかく看護師さんに深呼吸して!と言われ、
意識朦朧の中、眠気と戦いながら、必死で呼吸をしていた。
そのときには、もうすでに病室まで戻ってきていた。
意識がはっきりして、いちばんにしたのは、
「今何時ですか?」と聞いたことだったと思う。
4時間半経っていた。手術自体は4時間くらいだったらしい。
もともと、3~4時間と聞いていたので、ほっとした。
酸素供給の、口に当てる器具は、ドラマではよく見るけど、
あんなにうっとおしいものだとは思わなかった。
数時間で外してもらったけど、逆に呼吸がしにくくて仕方なかった。
痛みは、想像よりも少なかった。
腹腔鏡は開腹に比べてずっと痛みが少ないとは聞いていたが、まさかこれほどとは。
大学の頃のひどい生理痛の方がよっぽどきつかった。
痛いのは痛いのだけど、薬で紛らわせられる程度。
…と言いつつ、「起き上がらなければ、寝がえりはうっていいよ」との言葉に、
「こんなに痛いのに寝がえりなんかうてるかー!」と思う程度ではある。
普段から仰向けに寝るのは苦手なので、
横向きになれるように背中に枕を置いてもらった。
一度体勢を決めてしまうと、動くと痛いから動きたくないのだけど、
自重でつぶされた足がしびれてきて、数時間で目が覚めてしまい、
何度も動くことの繰り返し。
しかも、置いてもらった枕をどけるほどには身体を動かせないので、
身体を垂直に立てるか、枕にもたれかかるかの2パターンしかなく、
ほんとうにしんどかった。
点滴と、心拍モニターがついており、
そのコードで動きにくいのも、地味にいやだった。
もうひとつ襲い掛かってきたのは、着圧ストッキングである。
名前の通り、足を締め付けているため、
ただでさえ自重でやられている足を、さらに追い詰めるのだ。
正座したときとも違う、じわーっとした痺れ方。
看護師さんに言ったら、すこし足を揉んでくれて、ありがたかった。
病室に置いていた時計は、寝転ぶと見えない位置にあったので、
何時間経っているのかも分からないのが、もどかしかった。
手術前にもらっていた予定表で、
翌日になれば、歩行するまでになれるはずだと分かっていたので、
とにかく早く明日になってくれと願っていた。
何度も何度も目が覚めながらも、
痛みから逃げるためにがんばって眠ろうとして、
気付けばうとうとして、翌日になっていた。
つづきはまた。
この記事だけ読まれてる方もいらっしゃると思うので、
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